福島の大人も子どもも、情けと緑の島・八丈島で、リフレッシュ.生命エネルギーをエンパワーメントし、人にも自然にも優しい精神保健福祉ネットワーク作りを全国に発信します。
応援しょう

2020年 福八子どもキャンプについての重要なお知らせ

人間社会がどうにもならない自然界の出来事にバタバタと右往左往しているなか、その自然は今年も当然のように暑い夏を運んできました。いつもなら、ちょうどこの今頃、真っ青な八丈の空と海に抱えられて走り泳ぎ遊んでいる時です。

そんなときに、みなさんに残念なお知らせをしなければなりません。

今年の福八子どもキャンプは、中止することになりました。

先日までは、きっとこの夏後半には今のコロナ騒ぎも収まっているだろうと期待もしながら、きちんとした感染防止をしながら、若い人や子どもにほんとうに必要な自然との交歓をするひとときをもち、これまで培ってきた私たちの絆を確かめたいという思いから、なんとかキャンプを決行することにし、その準備を重ねてきました。

ところが、世間ではコロナ感染に対する不安は高まるばかりで、人々は戦々恐々としながらお互いを監視しあうような雰囲気が生まれています。また、コロナ感染症という病気にかかることまでが、あたかもその人が悪いことをしたかのように非難する風潮まで広がっています。

冷静に考えれば今回のコロナ騒ぎは、私たちが普段から風邪をひいたり、それをこじらせてしまって命にかかわる状態になったり、その他にも様々なリスクに直面しながら生きている生活そのものと、何ら変わりのないものです。

しかし、まだまだしっかりとわかったとは言えず得たいの知れないところがあるウイルスに対して恐怖することは、人間にとっては仕方のないところもあり、この社会の混乱をすべて否定するわけにもいきません。

そのような中で、無策で説明の足りないこの国の政府の施策で、東京に旅行することがとてもリスクのある困難な事になってしまいました。ましてや、八丈島という離島は、現在感染者が知られていないだけに、もしものことが起こったときに内外からどのような反応が起こるのかわからないところがあります。

このようなもしものときに起こる世間の反応には、私たちがいかにしっかりと注意を払って予防をしていたとしても、何らかの程度巻き込まれるでしょう。
私たち大人は、自分の意志でしたこととして、その混乱や非難にきちんと対峙することがでます。しかし、参加する子どもたちやそのご家族、さらには地域での関係者の方々がそれに巻き込まれることは、私たちの本意ではありません。
ましてや、そのような混乱がもし生じたら、福島の人たちにとっては、2011年のあの混乱の再来ともなりえます。私たちが大切にしてきた保養の意味も、それでは吹き飛んでしまうでしょう。

このように考え、またこのほかにも様々な思いや考え方を話し合った結果、今回の福八子どもキャンプは中止するという苦渋の決断をさせてもらいました。
これまで尽力してきていただいた関係者のみなさん、そして受入れを準備してくださっていた島のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

保養の必要性や、福八がもつ意味、育ててきたつながりがこれで終わるわけではありません。もちろん来年の開催はみなの意志は一致していますが、それまでにも何らかのアクションを考えていきたいと思います。
それでは、また一緒に集まって語って遊べる日を楽しみにして、みなさんこの暑苦しい夏を乗り切っていきましょう。

高木俊介



TOPプロジェクトについて ‖ 寄付・応援 ‖ 個人情報の保護